徐々に分かってきました。
この支流の実在を間接的に裏付ける証拠が山のように出てきました。
- 現地を歩いて水路跡のような道が残る箇所がある
- 航空写真で、存在すると想定した分岐点に沿って土地の区割りが存在する (※1)
- 世田谷古地図の昭和4年を見ていて、甲州街道の南北で市街地が割れて白くなっている場所がある (おそらくここを水路が通っていた)
- 『文化財シリーズ26 甲州道中「高井戸宿」 杉並区教育委員会』の上高井戸鳥瞰図にある東側の用水抜き石橋がこの支流かもしれない
- 初期の八幡山駅(昔は松沢駅)の位置が違う。旧駅は水路の上に駅があるという不自然な形態ではない (※2)
- 八幡山駅周辺は杉並区と世田谷区の境界がかなり複雑に入り組んでいるが、水利権の争いの結果と考えれば納得できる
以下は※1に沿って、京王線南部の線を引き直してみました。東側水路の分岐点ははっきり土地の区分と噛み合っています。痕跡らしい細い道も一部に残ります。
より大きな地図で 八幡山駅の下 を通る水路跡V2 を表示
更に以下は※2の旧駅位置です。(青が現在位置。赤が旧位置)
より大きな地図で 八幡山(松沢)駅位置 を表示
この駅の位置は、完全に松沢病院との連絡用です。芦花公園の駅までの距離が近すぎるのではないか、という印象とも噛み合います。この位置ならそれほど近くありません。しかし、上北沢と近くなりすぎる感じはあります。
ちなみに「て」さんがメッセージで言ってきた水路と、ここで追いかけている水路はおそらく別物です。